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ケイマン島のヘッジファンドの本当の安全性は? - 2012.03.19 Mon

2000億円に及ぶ年金資産が消失したという事件が世間を騒がせていますが、その主人公のひとつ(?)にまつりあげられているのが、ケイマン島に籍を置く(=ケイマン島で登録されている)ヘッジファンドです。

ヘッジファンドの存在が知られるようになってから、すでにそれなりの年月が経過しています。ここ10年くらいで活躍しているヘッジファンドの場合、その90%以上はケイマン島に籍を置いているわけですが、今回はその理由や仕組みなどを簡単にご紹介しましょう。

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ケイマン島はカリブ海に浮かぶ、人口5万人足らずの小さな島です。しかし、ヘッジファンドのみならず世界中の金融機関がこの地に会社を設立しています。

その最大の理由は、やはり「所得税が一切かからない」ということ。いわゆる「タックスヘイブン」です。

ほとんどのヘッジファンドは、ミューチュアルファンドという形態を取っています。この場合、ファンドマネージャー自身も、投資家とともにファンドに投資しているのが一般的なパターンです。

ヘッジファンドのイメージは「ハイリスク・ハイリターン」かもしれません。もちろん、これは一面では当たっているのですが(ローリスク・ローリターン型も存在します)、ここで言う「リスク」とは、マーケット自体が持つ「価格変動のリスク」です。

つまり、規制がまったくない「何か得たいの知れないものに投資する」というリスクをはらんでいるわけではありません。たとえケイマン島であっても、ファンドを立ち上げる会社は、アドミニストレーター、信託者、監査者などを設定し、規定の業務にあたっては必ずこれらに委託しなければならないのです。

したがって、ケイマン島に籍を置くヘッジファンドの場合、投資家の資金は、基本的に信託者(多くの場合は大手な銀行)が厳格に管理しています。この資金は、ファンドマネージャーが正規の手続きで指図をした場合にしか動きません。

そして、ファンドの時価総額は、同じくケイマン島に登録されたアドミニストレーターによって、そのバリューが精査され、開示されることになります。さらにいえば、この精査されたファイナンシャルレポートも監査の対象となります。

このように、ケイマン島のヘッジファンドは本来、明確な規制のもとに運用されるものであり、利用者にとっては「ブラックボックス」になることはあり得ません。いつの間にか資産が消滅するということは、規制上起こり得るものではなく、むしろ資産の時価総額については「常にクリア」な状態が保たれるのです。

世界中の金融機関がケイマンを利用しているのも、税制面のメリットに加え、こうした規制に守られているという要素が実は大きく、この点から言えば、年金資産消失の原因をケイマン島のヘッジファンドに求めるというのは、何かしらの誤解・作為があるといえるでしょう。


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