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金相場は暴落。ブルトレンドは終わったのか。 - 2013.04.22 Mon

4月17日

金相場は暴落。ブルトレンドは終わったのか。

今週の金融市場では、先週末から今週の始めにかけて大暴落した金相場が大きな話題になっています。金価格はなんと2営業日で14%も急落しました。1日の下落幅としては33年ぶりというこの落ち込み方は、あまりにも尋常ではありません。これまで様々な危機の中で、安全資産としての役割を果たしてきた金は価値を失ってしまったのでしょうか。

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さて、今回の暴落の背景には主に3つの要因があります。まずは、欧州債務危機をめぐり、キプロス政府が金準備の売却を計画しているとの噂が流れたこと。キプロス中央銀行が保有する金準備量約13.9トンの中から、市場価格にして約4億ユーロ分を売却して資金調達を行う可能性が伝えられました。市場はこの売却で金の供給量が急増するのではないかと懸念しています。
続いて、14日に発表された中国1-3月期の経済成長率が7.7%と、市場予測を下回ったこと。中国の成長減速が表面化したことで、市場には中国の金需要が減るのではないかという観測が広がっています。そして3つ目は、米国の量的緩和策によって米経済の安定感が増し、ドルが上昇トレンドに入ったこと。投資家の間で米国の量的緩和縮小の可能性が意識され始め、更に欧州債務危機も緩和しつつあるなど、リスクオフ・ムードは総じて後退しています。

先日、投資銀行ゴールドマン・サックスも、12年続いた金のブルトレンドが終わったとして、金価格の見通しを引き下げました。多くの専門家が金のブルトレンドは終わったと見ていますが、果たしてそうでしょうか。少なくとも私はそう思いません。なぜなら、上で述べた今回の下落要因は、どれも根拠に乏しいからです。世界経済は依然として脆弱で、欧米や日本は大量のマネー印刷を続けている、米国の失業率は高止まりしたまま、キプロスの銀行休業は世界を驚かせ、債務危機は終わらないといった状況で、この調子で行けば、もっと大規模な金融緩和が必要になりかねません。そして金融緩和の影には見えないインフレリスクも潜んでいます。

一方、世界金協会(WGC)のデータによると、世界の中央銀行は積極的に大量の金を購入し続けています。2012年は各国の中央銀行による金の年間購入量が約50年ぶりの高水準に達し、過去最大となりました。

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世界の中央銀行による2012年の年間金購入量は約630トン、この勢いは今年に入っても衰えていません。この630トンという購入量に比べれば、キプロスの金保有量など微々たるもの。たとえキプロスが全てを売却したところで、市場への影響は限定的だと言えるでしょう。貴方が中央銀行なら、逆にこの下げ場を狙って購入を考えるのではないでしょうか。



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